「製番がどの工程にいるかをkintoneで管理したい」という悩みは、標準機能で大部分を解消できます。プロセス管理のステータスで、製番ごとに「今どの工程か」を記録でき、履歴を複数残したい場合はサブテーブルか工程アプリ+関連レコード一覧が使えます。できないのは、製番が増えるたびに前と同じ工程の行を自動で用意することで、毎回人の手で作ることになります。
製番ごとに「今どの工程か」を1レコードで持つ
工程の進み具合を追うなら、プロセス管理のステータスに工程名を並べるのが基本形です。プロセス管理を設定すると、どの状態(ステータス)で誰(作業者)が何をする(アクション)かがアプリに追加されます。ステータスはレコードの処理状況を表す値で、初期値は「未処理」「処理中」「完了」ですが、工程名(切削・溶接・検査・出荷待ちなど)に変えられます。作業者に指定された人のレコードにはアクションのボタンが表示され、押すとステータスが次の工程に切り替わります。工程が一直線に進む運用なら、一覧のステータス列だけで、どの製番が今どの工程にいるかを追えます。
工程の記録を複数残すなら、サブテーブルか工程アプリ+関連レコード一覧
各工程の開始・終了・担当者まで残したい場合は、サブテーブルか工程記録用の別アプリを使います。サブテーブルは行を増減できるフィールドで、複数の入力を一覧管理したい場合に向きます。製番のレコードの中に置けば、工程履歴をそのレコードの中で追えます。ただしテーブルの中にルックアップを置くと、取得した値のコピー先は同じテーブルの中のフィールドに限られます。複数の製番をまたいで見たい場合は、工程記録を別アプリにして製番をルックアップでつなぎ、関連レコード一覧で辿る方法が向きます。関連レコード一覧は、値が一致するレコードを表示する仕組みです。
現場の作業がどこで止まっているかを、数字で見る必要があった経験
以前、赤字だった会社の立て直しを担ったとき、原価がどこで膨らんでいるのか、現場の作業がどこで止まっているのかは、数字と現場の両方を見なければ答えが出ませんでした(なぜ製造業のGMが、kintoneプラグインを作っているのか)。工程ごとの状態を記録に残しておくことは、この「どこで止まっているか」を後から数字で追うための土台になります。
製番が増えるたびに、同じ工程の行を毎回作る手間
標準機能にないのは、製番が増えるたびに、前と同じ工程の行(サブテーブルの行、または工程記録アプリのレコード)を自動で複製する設定です。サブテーブルの説明にも、プロセス管理と組み合わせる設定の説明にも、新規レコード作成時に前の工程構成を複製する機能についての記述は見当たりません(2026年10月時点)。工程が5つあれば、製番が増えるたびに5行(または5レコード)を人の手で追加することになります。
- テーブル内のルックアップ(配置できる・コピー先は同じテーブル内のフィールドのみ): https://jp.kintone.help/k/ja/app/form/lookup/set_lookup (WebFetch で確認 2026-10-22)


