kintoneでは、アプリを複製(コピー)しても、元のアプリのレコード(データ)は新しいアプリに引き継がれません(2026年10月時点)。複製したアプリ同士を自動でつなぐ機能も無く、レコード番号は複製後のアプリごとに、作成順の連番として振られます。製番ごとにアプリを複製する前に、この2点を確認しておく必要があります。
アプリをコピーしても、レコード(データ)は引き継がれない
アプリを複製すると、フォームの設定やルックアップの参照先といった作り自体はコピーされますが、レコードのデータは入りません(2026年10月時点)。公式ヘルプには「ほかのアプリをコピー(再利用)して新しくアプリを作成する場合、アプリのレコードのデータは引き継がれません」と明記されています。製番ごとに新しいアプリを作る運用では、複製した時点でレコードは空になり、必要なマスタ情報(品番・取引先など)は手作業で入れ直すか、ファイルから読み込む作業が別に必要です。「複製すれば中身も一緒に引き継がれる」という前提では、製番ごとの複製は成立しません(2026年10月時点)。
コピーしたアプリ同士を自動でつなぐ機能は無く、レコード番号も複製後のアプリごとに振られる
複製して増えたアプリの間を自動でつなぐ機能はありません(2026年10月時点)。アプリの複製を説明するページには、複製後のアプリ間でデータを連動・紐づける機能についての記載が見当たりません(2026年10月時点)。レコード番号は「レコードを作成した順に連番が付与され」る仕組みのため、複製した新しいアプリでも1件目から番号が振られ始め、製番Aと製番Bのアプリで同じ番号のレコードが別々に存在する状態になります。番号の重複を避けたいなら、レコード番号ではなく製番そのものを文字列フィールドとして持たせる設計が必要です。
自分のアプリで、複製後に何が引き継がれないかを確かめる手順
対象のアプリを1つ複製し、新しいアプリを開いてレコードが入っているかを確認します。入っていなければ、元のアプリから対象レコードを書き出し、新しいアプリに読み込んで値が一致するかを確かめます。続けて、元のアプリと複製後のアプリで、同じレコード番号の組が存在していないかも見ておきます。存在していれば、レコード番号だけでは製番を一意に区別できないということです。
製番ごとに複製するより、1つのアプリに製番の項目を持たせる設計が標準には近い
製番ごとにアプリを複製するよりも、1つのアプリの中で製番を識別するフィールドを持たせる設計のほうが、標準の機能とかみ合います。関連レコード一覧は「紐づけたいフィールドの値が一致するレコードが、[関連レコード一覧]に表示されます」という仕組みのため、1つのアプリに製番のフィールドを置けば、同じ製番のレコードをまとめて見られます。複製の代わりに製番を識別するフィールドを1つ追加していけば、番号の重複は起きません。アプリ単位で権限や通知先を完全に分けたい事情があるなら複製にも意味はありますが、その場合はデータの引き継ぎと番号の重複が起きる前提で運用を決める必要があります。


