kintoneで品質管理を回すなら、不良報告は専用アプリを作り、製番・品番とのつながりはルックアップと関連レコード一覧で組みます。発生から是正処置の完了まではプロセス管理のステータスと分岐で追えます。不良の件数はグラフで集計できますが、原因ごとの自動分析は公式ヘルプに載っていません(2026年10月時点)。
不良報告のアプリを作り、製番・品番は関連レコード一覧でつなぐ
不良報告は専用アプリを1つ作るのが基本形です。製番・品番はマスタからのルックアップで呼べば表記違いを防げ、参照先のレコードを選ぶと情報が自動でコピーされます。写真は添付ファイルフィールドに複数枚残せます。製番マスタ側に関連レコード一覧を置けば、その製番に紐づく不良報告だけを見られます。関連レコード一覧は、紐づけたフィールドの値が参照先アプリ内で一致するレコードを表示する仕組みです。
サイボウズの製造業向け紹介ページでは、品質管理・品質保証部門の項目に「クレーム管理」「検査成績書」が、生産技術部門の項目に「不具合報告」が挙がっていますが、同じ名前のアプリテンプレートが配布されているかは確認できませんでした(2026年10月時点)。フィールドは標準の範囲で自分で組み合わせる前提です。
発生から是正処置までを、プロセス管理のステータスと分岐で追う
不良が出てから是正処置が終わるまでの流れは、プロセス管理のステータスに乗せられます。設定すると「どの状態(ステータス)で、誰(作業者)が、何をする(アクション)か」がアプリに追加され、ステータス名を「発生」「原因調査」「対策検討」「完了」のように変えられます。
判定で流れを分けることも標準でできます。設計ページには「条件によって次のステータスと次の作業者が分岐する場合の例」が載っており、原因調査の結果で対策が要る不良だけ「対策検討」に進め、不要なものは「完了」に直接進められます。ただし対策内容・再発防止策といった特有の入力欄は公式ヘルプに載っておらず(2026年10月時点)、フィールドは自分で追加します。
プロセス管理の設定画面で、分岐の条件がどこまで組めるか確かめる手順
良否などの判定用フィールドを1つ用意し、「原因調査」のステータスに判定結果ごとに遷移先が変わるアクションを2つ設定します。テスト用レコードで両方のボタンを押し、意図した次のステータスに進むか確かめます。進まない場合は、アクションの実行条件に指定したフィールドと値を見直します。
不良の件数はグラフで集計できるが、原因分析の切り口は自分で決める
不良の件数は、グラフで集計できます。「分類する項目」に不具合内容のフィールド、「集計方法」に「レコード数」を指定すれば件数が出ます。円グラフは割合を表すのに向き、発生日を分類する項目にすれば折れ線グラフで月ごとの推移も見られます。
ただし、原因ごとの自動分類や、件数の多い項目を自動で絞り込む機能はグラフの説明に載っていません(2026年10月時点)。分類に使うフィールドの値は登録する人が毎回選ぶ必要があり、分析の軸を増やすのは人の設計次第です。


