kintoneのプロセス管理には、ステータスごとに「アクションが実行できる条件」を設定する機能があります。これを使うと、たとえば費用の金額によって「課長承認」と「部長承認」のどちらのアクションを表示するかを分けられます。条件を満たすまで、作業者にはそのアクションのボタン自体が表示されません(2026年10月時点)。
同じステータスから、条件で複数のアクションに分ける
公式ヘルプには「[アクションが実行できる条件]を設定すると、条件によって分かれるプロセス管理を設定できます」とあります。例として挙げられているのは、ステータス「申請前」で、費用の金額によって承認者を分けるケースです。「費用が10万円未満なら課長承認」「費用が10万円以上なら部長承認」という業務ルールを、「費用が100000以上」「費用が99999以下」という2つの条件でそれぞれのアクションに設定する手順が示されています。1つのステータスに1つのアクションしか付けられないわけではなく、条件を変えた複数のアクションを同じステータスに並べて置けます。
条件に使えるのはフィールドの値・ステータス・作業者。指定できないフィールドもある
条件に指定できるのは、フィールドの値・プロセス管理のステータス・作業者です。作業者を条件に使う場合は、公式ヘルプに「[アクションが実行できる条件]で[作業者]を選択するには、[プロセス管理を有効にする]にチェックを入れて、一度保存する必要があります」とあり、先に保存の手順を済ませておく必要があります。一方で、条件に指定できないフィールドもあり、文字列(複数行)・リッチエディター・ラベル・添付ファイル・関連レコード一覧は対象外です(2026年10月時点)。承認ルートを人がその都度判断して選ぶだけの運用なら条件分岐は不要ですが、金額などの基準があらかじめ決まっている場合に向いた仕組みです。
境界の値のレコードで、想定したアクションが出るかを試す
条件に数値の範囲を使う場合、「100000以上」「99999以下」のように境界の値がずれやすい書き方になります。設定したら、境界にちょうど当たる金額(例ではきっかり100000)のテストレコードを作り、想定した側のアクションが表示されるかを確かめておきます。境界の両側の値を1つずつ試せば、条件の数字を1つ間違えて両方のアクションが出てしまう、またはどちらも出ない、という事態に気づけます。


