kintoneの絞り込みで条件を複数追加すると、「すべての条件を満たす」と「いずれかの条件を満たす」のどちらか一方しか選べず、ANDとORを自由に混ぜることはできません(2026年10月時点)。ただし演算子を工夫すれば「(AまたはB)かつC」の形は事実上作れます。「(AかつB)またはC」は標準の外で、判定用の計算フィールドで回り道します。絞り込みは一覧として保存できます。
複数条件は「すべての条件を満たす」か「いずれかの条件を満たす」のどちらか一方だけ
絞り込みダイアログで条件を2つ以上追加すると、全体に対して「すべての条件を満たす」のチェックボックスが1つだけ表示されます。入れればAND、外せばORで、全条件に同じ結合方法が適用されます。公式ヘルプの例も「顧客名と売上月の条件を両方とも満たすレコードを表示したいので、[すべての条件を満たす]にチェックを入れます」という書き方で、条件ごとに結合方法を変える操作は出てきません(2026年10月時点)。条件が3つ以上になると、ANDとORを混ぜたくなる場面が出てきます。
「(AまたはB)かつC」は、条件側の演算子で事実上作れる
全体の結合方法は1つですが、個々の条件にORを埋め込めば近づけられます。公式ヘルプの例は「顧客名がA商事またはB工業、かつ売上月が今月」で、顧客名の条件に「次のいずれかと等しい」を選びA商事とB工業を入力し、売上月の条件を追加して全体を「すべての条件を満たす」にします。これで「(AまたはB)かつC」が実現できます。ただしこの演算子は文字列(1行)・リンク・参照元が文字列かリンクのルックアップにしか対応せず(2026年10月時点)、数値や日付には使えません。
「(AかつB)またはC」は標準の外。判定用の計算フィールドで回り道する
「(AかつB)またはC」は、公式ヘルプに「対応していません」と明記されています(2026年10月時点)。結合方法が1つしか選べない以上、AとBの塊をORでCと並べられないためです。回り道は、計算フィールドを1つ追加し、IF関数にAND・OR関数を組み合わせて「対象」「対象外」を出す方法です。IF関数はAND・OR・NOT関数と組み合わせて複数条件をまとめられると公式ヘルプにあり、絞り込みはその判定フィールドへの「=対象」という単純な条件1つに置き換えられます。計算フィールドを追加できる権限は必要です。
保存した絞り込みが意図通りに動くか、テストレコードで確かめる手順
演算子を工夫した絞り込みや判定フィールドが意図した範囲かは、保存前に確かめられます。
- A・B・Cに当たるレコードと、どれにも当たらないレコードを1件作る
- 絞り込みを「適用」し、意図した組み合わせだけが残るか見る
- 計算フィールドなら、判定結果が条件ごとに合っているか見比べる
- 想定通りなら「保存」する
数件のテストレコードで見比べるだけなので、本番の前に一度試せます。


