kintoneには、レコードの編集中に他の人の画面を開けなくするロック機能がありません。複数人が同じレコードを同時に編集すると、先に保存した人の内容が反映され、後から保存しようとした人には「編集中に、ほかのユーザーがレコードを更新しました。」というエラーが出て保存できません。「編集中のユーザーがいます」という文言は公式ヘルプのエラー一覧には見当たらず(2026年10月時点)、標準の対処は最新の内容を開き直すことです。
ロックではなく「先に保存した人が勝つ」仕組み
公式ヘルプのFAQには、編集中のレコードを他の人が開けないようにロックすることはできないと明記されています。決着は保存の順番で、最初に保存した人の変更が反映され、後から保存しようとした人には更新の競合エラーが出て保存されません。
画面を開いているだけでは誰にも知らされないため、気づかず編集を始めてしまうのは普通に起こります。保存できないのは不具合ではなく、先に誰かが保存した結果です。
保存できなかったときの対処と、2026年7月からの更新通知
保存しようとすると「レコードが更新された(日時)ため、保存できませんでした。最新バージョンをもとに編集してください。」というメッセージと「最新バージョンを開く」のリンクが出ます(2026年10月の画面)。保存できなかったときは、入力内容をコピーしてから最新バージョンを開き、最新の内容の上で入力し直します。先に保存された内容が正式なレコードになるため、古い内容のままの上書きはできない仕様だからです。

2026年7月のアップデートから、レコードの閲覧・編集中に他の人が更新すると画面上部に新しいバージョンと更新日時が出るようになりました。閲覧中は「レコードを再読み込み」、編集中は「最新バージョンを開く」のリンクから確認できます。保存が完全に重なった場合の挙動は、公式ヘルプに載っていません(2026年10月時点)。
変更履歴で、実際に何が保存されたかを確かめる手順
何が確定したかは変更履歴で確認できます。レコード詳細画面右側のコメント欄の「変更履歴」アイコンを開くと、編集されたバージョンが新しい順に並び、「変更箇所を表示する」で変わった箇所が緑色で示されます。「このバージョンに戻す」で過去のバージョンに戻すこともできます。

プロセス管理のステータスと作業者、編集権限のないフィールドの値は戻せませんが、結局何が残ったかはここで確かめるのが確実です。
同時編集を未然に防ぐ手段は標準の外
ここまでは、同時編集が起きた後に気づいて直す仕組みです。起きる前に防ぐ機能は標準にありません。編集が重なりやすいアプリでは、プロセス管理でステータスごとにアクセス権を分け、特定のステータスだけ担当者1人に編集を絞る運用で近づけられます。重なりが多いアプリだけ絞れば十分です。
標準でできるのは、衝突後に気づいて直す仕組みと、プロセス管理で絞る運用までです。編集中のレコードをロックすることは、2026年10月時点の標準機能にはありません。


