kintoneの標準機能(サブテーブル・ルックアップ・関連レコード一覧)で、部品表(BOM)は持てます。足りるのは親子が1段の構成までです。部品の部品(2段目以降)が増えると、全段をまとめて見ることと、数量を掛け算して合算することの2つで、人の手が必要になります。
まず標準機能でどこまで持てるか(サブテーブル)
1段の部品表なら、品目アプリの中にサブテーブル(構成部品の欄)で十分です。1レコードの中に複数行の明細を持てる機能なので、完成品のレコードを開けば、使っている部品が数量付きで表に並びます。子品番の欄をルックアップにすれば、品目マスタから品名や単位を毎回手入力せずに呼べます。親子が1段で構成も変わらない工場なら、これで運用は回ります。

親子を2アプリに分けてつなぐ
同じ部品を複数の親で使い回す場合は、品目アプリと構成(BOM)アプリを分けたほうが崩れません。サブテーブル1本だと、「どの親がこの部品をどれだけ使っているか」を品目側から逆引きできないからです。構成アプリを親品番×子品番×数量の1行=1レコードで作り、親・子をルックアップで品目アプリにつなげば、品目アプリの詳細画面の関連レコード一覧に、その部品を使う構成行を表示できます。共通部品を使い回すなら、この分け方が後から楽です。

持ち方を決める前に、部品表の段数を数える
導入の前に、今の部品表が実際に何段あるかを数えておくことをおすすめします。1段で足りるのか、2段・3段(完成品→ユニット→部品)まで要るのかで、持ち方が変わるからです。kintoneを使い始めたのも、自社の製造管理を回すために自分で組んだのが最初でした(なぜ製造業のGMが、kintoneプラグインを作っているのか)。最初から完璧な設計を決めずに、今の構成の段数を数えるところから始めるのが、遠回りをしない順番だったと感じています。
二段目から先(部品の部品)で詰まる所
部品表が2段を超えると、標準機能だけでは足りない所が出ます。完成品1個に部品Aが3個、部品Aに部品Bが2個の場合、完成品10個分の部品Bの数(60個)を自動で出すフィールドは無く、関連レコードを辿って掛け算する作業になります。同じ部品を複数の経路で使っていれば、経路ごとの合算も手間になります。さらに、ルックアップで一度コピーした品名・単価は、マスタ側を直しても自動更新されません。2段を超えたら、標準機能は「持てる」けれど「数える」のは人の手に残る、というのが今のkintoneの立ち位置です。


